UpDate 2005.09.16



JR阪和線 浅香駅にて

写真の車両はJR西日本になってから冷房改造が行われました。

国鉄時代から非冷房車への冷房改造は毎年行われていました。
しかし、その工事内容は新製冷房車と同じ内容にする為の工事で
車体中央に冷房装置を載せるので、車体の補強をしなければならず
車内天井も作り直し(冷房風道の取り付け)、電動車床下についている補助電源装置を
小容量の物から大容量の物に交換し、それに伴う機器の移設など工事内容はかなり大掛かりであると同時に
長期間工場へ入場する事になる+改造工事も数千万かかるものでして
年間の施工両数は限られてしまい、完全冷房化(100%冷房化)への障害となっていました…

そこで、JR各社は最初は国鉄時代の工事を引き続き行っていましたが
安くて日数のかからない方法を開発し、それにより完全冷房化を推進するのでした。

細かい点は違いますが、JR各社共にやり方は殆ど一緒で
中容量のクーラーを2・3台載せて、クーラー専用の補助電源装置を新設し
床下工事の省略など「簡易冷房車」と呼ばれる内容でした。

この改造により、工期・改造費を減らすことが出来、その分多くの車両の冷房化改造が出来るので
各社共にJR化後数年で冷房化100%を達成する事が出来ましたが
簡易冷房車と言われるだけあって、改造して数年で廃車となるケースも出ています…


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